2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

CARIOCA

CARIOCA(2006) シコ・ブアルキのソロアルバムとしては、1999年に発表した"AS CIDADES"以来7年ぶりの作品となる。前作も素晴らしい内容だったが、このアルバムではさらに音楽の完成度が高くなったように思う。 今までの親しみやすいメロディの内容から、少…

CHICO NO CINEMA

CHICO NO CINEMA(2005) アルバムタイトルである"CHICO NO CINEMA"のとおり、シコ・ブアルキのシネマに関する楽曲を収録したアルバムである。シコの名曲はもちろん、オリジナルのアルバムに未収録の貴重な録音も含まれており、シコのファンなら手に入れてお…

DUETOS

DUETOS(2002) このアルバムは、過去にシコ・ブアルキが他のアーティストたちとデュエットをしたナンバーを収録したもので、シコのオリジナルに限らず、コール・ポーターをはじめとして他のアーティストの作品も聴くことができる。 シコとデュエットを聴か…

PEDACO DE MIM

PEDACO DE MIM(2001) このCDアルバムは、2001年に発売になったシコ・ブアルキの初期から中期までのアルバムを収録したボックスセットに"CD-BONUS"として添付されたもの。いわゆる、正規のアルバムには収録されなかったレア・トラック集といったものである…

CAMBAIO

CAMBAIO(2001) このアルバムは、シコ・ブアルキとエドゥ・ロボの手になるサウンドトラック盤である。どのような原作のサウンドトラックなのか詳細が分からないのだが、収録された音楽については素晴らしい内容だと断言したい。音楽も演奏もアレンジも録音…

CHICO AO VIVO

CHICO AO VIVO(1999) シコ・ブアルキのライヴ盤である本作は、スタジオ録音盤の"AS CIDADES"の発表後に行ったコンサートの模様を収録したものである。 CDで2枚組の内容で、過去のシコの名曲が多数収録されているが、いわゆるベスト的な選曲ではなく、最近…

AS CIDADES

AS CIDADES(1998) このアルバムのジャケットは、シコ・ブアルキの顔写真をCGを使って様々な人種の人につくり変えたもの。ブラジルに住む人々のことをテーマにしていることをカヴァー写真を使って表しているのだろう。 アルバムの内容はとても素晴らしいも…

TERRA

TERRA(1997) このアルバムは、ブラジルの有名な写真家であるセバスチャン・サルガドの写真集に添えられていたCDアルバムである。 セバスチャン・サルガドはシコ・ブアルキと同い年で、やはりシコと同様に当時のブラジル軍事政権の弾圧から国外へ亡命した経…

CHICO BUARQUE DE MANGUEIRA

CHICO BUARQUE DE MANGUEIRA(1997) マンゲイラのシコ・ブアルキと題されたこのアルバムは、シコがブラジルで最も伝統的なサンバ学校であるマンゲイラを讃えたもので、シコのサンバへの愛情があふれる作品になっている。 エスタサォン・プリメーラ・ヂ・マ…

ALBUM DE TEATRO

ALBUM DE TEATRO(1997) エドゥ・ロボとシコ・ブアルキが、舞台のために書いた作品を収録したのがこのアルバムである。冒頭からいかにもミュージカル風の音楽が流れて、エドゥとシコの歌声が聴こえてくる。 このアルバムでふたりの他に歌声を披露しているの…

UMA PALAVRA

UMA PALAVRA(1995) このアルバムは、シコ・ブアルキの過去の作品を美しい演奏にのせて再演したもので、とても贅沢な内容になっている。シコのメロディの魅力を一流の演奏で心ゆくまで楽しむことができる素晴らしいアルバムだ。 大好きな"ESTACAO DERRADEIR…

PARATODOS

PARATODOS(1993) すべての人のために"PARATODOS"と題された、このアルバムのジャケットには、ブラジルに住んでいるあらゆる人種の人たちの顔写真が写されている。 ジャケットの中央にはシコ・ブアルキの顔写真が配置されているが、これは、過去にシコがブ…

CHICO BUARQUE AO VIVO PARIS LE ZENITH

CHICO BUARQUE AO VIVO PARIS LE ZENITH(1990) このアルバムは、シコ・ブアルキがパリのゼニス劇場で行ったコンサートの模様を収録したライヴ盤である。内容はもちろんシコの名曲を数多く収録したもので、LPレコードでは2枚組で発売されていた。 "SAMBA D…

CHICO BUARQUE

CHICO BUARQUE(1989) 美しいメロディの"MORRO DOIS IRMAOS"で幕を開ける、シコ・ブアルキのソロとしては14枚目のアルバム。このアルバムでは、美しいシコの作品はもちろん、エドゥ・ロボ、ジルベルト・ジル、ジャヴァンとの共作曲が収録されている。 穏…

FRANCISCO

FRANCISCO(1987) アルバムのタイトルは、シコ・ブアルキのクリスチャン・ネームであるフランシスコをそのままつけたもの。シコはフランシスコの愛称。シコはブラジル人だからもちろんカトリックである。 それにしても美しい音のアルバムだ。エドゥ・ロボや…

MELHORES MOMENTOS DE CHICO & CAETANO

MELHORES MOMENTOS DE CHICO & CAETANO 当時のブラジルには「シコとカエターノ」というテレビ番組があり、このアルバムは、そのテレビ番組に出演したアーティストのライヴ音源を収録したもの。 ジャケットで抱き合っているシコ・ブアルキとカエターノ・ヴェ…

OPERA DO MALANDRO

OPERA DO MALANDRO(1986) このマランドロのアルバムは、映画で使用された楽曲を収録したサウンドトラック盤となっている。 アルバムでの聴きものひとつは、エルバ・ハマーリョの表情豊かな歌声だろうか。彼女は、シコのマランドロに女優として抜擢されたの…

MALANDRO

MALANDRO(1985) このマランドロのアルバムは、映画用の楽曲をスタジオで録音したもので、映画版と違うのは俳優が歌うものではなく、シコ本人をはじめとしてブラジル音楽界のアーティストが歌っているところ。 シコのほかには、パウリーニョ・ダ・ヴィオラ…

CHICO BUARQUE

CHICO BUARQUE(1984) シコ・ブアルキが40歳の年に発表された充実のアルバムである。また、この年は20年間も続いたブラジル軍事政権が終焉を迎える年でもあった。 シコはこの間、政府から勾留をはじめ放送禁止措置など、様々な弾圧を受けつづけてきたわ…

O GRANDE CIRCO MISTICO

O GRANDE CIRCO MISTICO(1983) このアルバムは、ブラジルの詩人であるジョルジ・デ・リマの作品をもとに、シコ・ブアルキが作詞を担当し、エドゥ・ロボが作曲を行った作品である。 エドゥとシコが歌うのはもちろん、ブラジル音楽界の有名なアーティストが…

CHICO BUARQUE EN ESPANOL

CHICO BUARQUE EN ESPANOL(1982) このアルバムは、シコ・ブアルキが自作曲をスペイン語で歌い収録した作品。スペイン語圏の人々にも、シコの歌がちゃんと聴かれているのだと分かる。 有名な"QUE SERA (原曲:O QUE SERA - A FLOR DA TERRA)"からして、スペ…

SALTIMBANCOS TRAPALHOES

SALTIMBANCOS TRAPALHOES(1981) このアルバムは、子供向けミュージカルのための音楽を収録したもので、映画用のサウンドトラック盤である。 シコ・ブアルキは、1977年にも"OS SALTIMBANCOS"というアルバム制作に携わっているが、今回は前回とは違ってシコ…

ALMANAQUE

ALMANAQUE(1981) 哀愁に満ちたメロディの名曲"AS VITRINES"を筆頭に、繊細な音づくりをじっくりと堪能できるアルバム。シコ・ブアルキと豪華な演奏陣の才能をちりばめた音の宝石箱。歌も演奏もとにかく美しいアルバムに仕上がっている。 シコを支える演奏…

VIDA

VIDA(1980) シコ・ブアルキのソロとしては10枚目になるアルバム。タイトルは「人生」というシンプルなもの。ここでシコは自分の人生を振り返ってみたのだろうか。 ブラジルの軍事政府から反体制人物として目をつけられ、イタリアへの亡命を余儀なくされ…

OPERA DO MALANDRO

OPERA DO MALANDRO(1979) 「マランドロのオペラ」と題されたこのアルバムは、シコ・ブアルキが脚本を書いた同名の舞台で使用された楽曲を収録したもの。 ブラジルの「マランドロ」とはいったいなんだろうか。このアルバムのジャケットにマランドロが写って…

CHICO BUARQUE

CHICO BUARQUE(1978) ソロ・アルバムとしては9作目になるこの作品は、タイトルに自分自身の名を冠したもので、シコの自信のあらわれと見ていいだろうか。とにかく、このアルバムも素晴らしい作品でいっぱいなのだ。 ジルベルト・ジルとの共作となる"CALIC…

OS SALTIMBANCOS

OS SALTIMBANCOS(1976) このアルバムには「ブレーメンの音楽隊」のミュージカルのために書かれた楽曲が収録されている。原作はセルジオ・バルドッチ、作曲担当はルイス・エンリケが担当している。シコ・ブアルキは、翻訳と作詞および全体の制作指揮を担当…

MEUS CAROS AMIGOS

MEUS CAROS AMIGOS(1976) ミルトン・ナシメントが参加した"O QUE SERA"で幕を開ける、ソロ・アルバムとしては8作目となる作品。いい曲ばかり収録されていて、いつ聴いても思わずしっかりと聴いてしまうアルバム。 有名な"O QUE SERA(A FLOR DA TERRA)"…

CHICO BUARQUE E MARIA BETHANIA AO VIVO

CHICO BUARQUE E MARIA BETHANIA AO VIVO(1975) このアルバムは、シコ・ブアルキとカエターノ・ヴェローゾの妹であるマリア・ベターニアとのライヴを収録したもの。 シコ・ブアルキの作品を中心に、ふたりが仲よく歌いあっていくアルバムで、そんなふたり…

SINAL FECHADO

SINAL FECHADO(1974) ブラジル政府のシコ・ブアルキに対する検閲は非常に厳しく、74年から75年にかけて、シコの作るすべての曲は禁止され、レコードをつくることもままならない状況にあった。74年に発表されたこのアルバムは、シコが他のアーティス…