このアルバムは、過去にシコ・ブアルキが他のアーティストたちとデュエットをしたナンバーを収録したもので、シコのオリジナルに限らず、コール・ポーターをはじめとして他のアーティストの作品も聴くことができる。
シコとデュエットを聴かせてくれるのは、アントニオ・カルロス・ジョビン、アナ・ベレン、ディオンヌ・ワーウィック、エルバ・ハマーリョ、エルザ・ソアレス、ジョアン・ド・ヴァリ、ジョニー・アルフ、メストリ・マルサル、ミウシャ、ナナ・カイミ、パブロ・ミラネス、セルジオ・エンドリゴ、ゼカ・パゴヂーニョといった面々である。
どの曲も素晴らしいが、アナ・ベレンと歌う"MAR Y LUNA"やエルザ・ソアレスと歌う"FACAMAS (VAMOS AMAR)"などが特に聴きごたえがある。姉のミウシャとアントニオ・カルロス・ジョビンとで歌う"DINHEIRO EM PENCA"は10分間の大作である。
メストリ・マルサルと歌う"DESALENTO"は、シコの哀感のこもったメロディが美しい作品。このアルバムの中ではいちばん気に入っている。