2020-01-05から1日間の記事一覧

SINAL FECHADO

SINAL FECHADO(1974) ブラジル政府のシコ・ブアルキに対する検閲は非常に厳しく、74年から75年にかけて、シコの作るすべての曲は禁止され、レコードをつくることもままならない状況にあった。74年に発表されたこのアルバムは、シコが他のアーティス…

CHICO CANTA

CHICO CANTA(1973) このアルバムのジャケットは、発売当初は何の絵柄もない真っ白なものだった。当時のブラジル政府の検閲にかかって、このアルバムのジャケットで発売することは認められなかったという。 シコが1968年に「ホーダ・ヴィヴァ」という芝居を…

CAETANO E CHICO JUNTOS E AO VIVO

CAETANO E CHICO JUNTOS E AO VIVO(1972) このアルバムは、シコ・ブアルキとカエターノ・ヴェローゾによるジョイント・コンサートの模様を収録したライヴ盤で、シコとカエターノがお互いの曲を交互に歌いついでいく内容になっている。 シコは自作を歌うの…

QUANDO O CARNAVAL CHEGAR

QUANDO O CARNAVAL CHEGAR(1972) このアルバムは、シコ・ブアルキが脚本を書いた同名映画のサウンドトラック盤。ジャケットを見ると、シコの向かって左側にはナラ・レオン、右側にはマリア・ベターニアが映っている。もちろん、シコだけでなく、ナラ・レオ…

CONSTRUCAO

CONSTRUCAO(1971) 冒頭の"DEUS LHE PAGUE"から不穏な雰囲気に満ちたサウンドが流れ、シコ・ブアルキの押し殺した歌声が聞こえて来る。さらに聴く者を不安に巻き込むようにパーカッションの重々しい連打が響き渡る。このアルバムは、あきらかに今までのシコ…

PER UN PUGNO DI SAMBA

PER UN PUGNO DI SAMBA(1970) ブラジルの音楽界を代表するシコ・ブアルキの作品に、イタリア映画音楽界の巨匠であるエンニオ・モリコーネがオーケストラのアレンジを施すという、とてつもなく贅沢なアルバム。 エンニオ・モリコーネはブラジル音楽に強い関…

CHICO BUARQUE DE HOLLANDA NO.4

CHICO BUARQUE DE HOLLANDA NO.4(1970) シコ・ブアルキのソロ・アルバムとしては4作目の作品。 冒頭から癖になりそうなメロディを持った"ESSA MOCA TA DIFERENTE"が流れてくると、本当にうれしくなってしまう。シコ独特の浮遊感のある美しいメロディが、…

CHICO BUARQUE DE HOLLANDA NA ITALIA

CHICO BUARQUE DE HOLLANDA NA ITALIA(1969) シコ・ブアルキがイタリアに亡命した際に、シコの友人であるトッキーニョのプロデュースにより発表されたアルバム。全曲イタリア語で、過去に発表された作品を歌っている。 このアルバムは、同時期にイギリスへ…

CHICO BUARQUE DE HOLLANDA VOL.3

CHICO BUARQUE DE HOLLANDA VOL.3(1968) シコ・ブアルキのソロ3作目のアルバム。このアルバムも、初期のシコ・ブアルキを聴くうえで絶対にはずせない作品だ。ファーストやセカンドと並んで、シコの魅力を余すところなく伝えてくれる、素晴らしい出来のア…

CHICO BUARQUE DE HOLLANDA VOL.2

CHICO BUARQUE DE HOLLANDA VOL.2(1967) シコ・ブアルキのソロ第2作目となるアルバム。デビューアルバムと同様、ブラジル音楽の魅力をしっかりと伝えてくれる。初期のシコを聴くうえで絶対にはずせない傑作だと思う。 冒頭の"NOITE DOS MASCARADOS"から、…