ALBUM DE TEATRO

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ALBUM DE TEATRO(1997)

 エドゥ・ロボとシコ・ブアルキが、舞台のために書いた作品を収録したのがこのアルバムである。冒頭からいかにもミュージカル風の音楽が流れて、エドゥとシコの歌声が聴こえてくる。

 このアルバムでふたりの他に歌声を披露しているのは、レイラ・ピニェイロ、エジ・モッタ、イヴァン・リンス、ジルベルト・ジル、ガル・コスタ、ジャヴァン、ネイ・マトグロッソミルトン・ナシメント、ジジ・ポッシ、ダニーロ・カイミ、ゼー・ヘナートといった有名どころである。

 それぞれが割り振られた作品で歌声を披露しており、ブラジル音楽好きならすべての曲をじっくりと楽しめるアルバムである。ちなみにヴィオラォン(ガットギター)ではギンガも参加している。

 やはりここでも、ミルトンの歌声が"BEATRIZ"で至高の美しさを振りまいている。ミルトンが「ブラジルの声」と呼ばれる理由がこの歌を聴けば理解できるだろう。もちろん、ジジやジル、そしてネイの歌声も美しい。

 このCDアルバムのアートワークはいささか凝った作りになっている。エドゥとシコが並んで写っているブックレットの表面は薄い半透明のシートになっており、後ろの劇場の写真が透き通って見える仕組みである。