CHICO BUARQUE DE MANGUEIRA
マンゲイラのシコ・ブアルキと題されたこのアルバムは、シコがブラジルで最も伝統的なサンバ学校であるマンゲイラを讃えたもので、シコのサンバへの愛情があふれる作品になっている。
エスタサォン・プリメーラ・ヂ・マンゲイラという名前のサンバ学校をつくったのは、カルトーラやカルロス・カシャーサであるが、このCDアルバムのブックレットを開くと、カルロス・カサーシャとカルトーラ、そしてシコが肩を組んだイラストが添えられており、このアルバムの主旨を簡潔に表している。
シコのほかに、このアルバムに参加しているのは、アルシオーネ、ジャメラォン、レシ・ブランダォン、ネルソン・サルジェント、ジョアン・ノゲイラといった面々で、ブラジルの人々が愛するサンバを魅力一杯に表現してくれている。
カルトーラ、ネルソン・サルジェント、ネルソン・カヴァキーニョらの作品が次々と歌われていき、味わいのあるサンバをじっくりと楽しめる。
シコがソロ・アルバム"PARATODOS"で、アントニオ・カルロス・ジョビンと共作したマンゲイラ讃歌"PIANO NA MANGUEIRA"もここに収められている。
アルシオーネが味わい深く歌う、シコの"ESTACAO DERRADEIRA"も収録されていて、個人的にもお気に入りのアルバムである。