このアルバムは、シコ・ブアルキとカエターノ・ヴェローゾによるジョイント・コンサートの模様を収録したライヴ盤で、シコとカエターノがお互いの曲を交互に歌いついでいく内容になっている。
シコは自作を歌うのはもちろん、カエターノの作品も歌っており、自作をカエターノとともに歌う場面もある。カエターノがシコの作品を歌うのも聴くことができる。
どちらかといえば、落ち着いているシコにくらべて、カエターノのパフォーマンスが固くぎこちない感じがしないでもないが、カエターノが歌うシコの"MORENA DOS OLHOS D'AGUA"や"A RITA"は美しい魅力を放っている。
シコが自作を歌った"ATRAS DA PORTA"では、アダルトな雰囲気を感じさせてくれるし、同様にシコの手になる"BARBARA"もメロウな美しさを感じる。このあたりが個人的な聴きどころである。